代表理事 挨拶
常 に今を感じたい
芸術や文化に触れることは、まるで時空を超える旅のようです。古代の壁画に刻まれた祈り、遠い国の旋律に宿る風土の記憶、現代アートに込められた社会への問いかけ——それらはすべて、私たちに「他者のまなざし」を体験させてくれます。作品を通して、私たちは自分とは異なる人生や価値観に触れ、知らず知らずのうちに「共感」という橋を架けているのです。
そして、創作するという行為は、外の世界と向き合うだけでなく、自分自身の内側を旅することでもあります。筆をとる、音を奏でる、身体を動かす——その一つひとつの行為が、言葉にならない感情や、まだ形になっていない思考をすくい上げ、可視化していきます。創作は、自己の深層と対話する「静かな冒険」であり、そこには発見と変容の可能性が満ちています。
さらに、芸術は「問い」を投げかける存在でもあります。美しいだけではなく、時に不穏で、時に挑発的で、私たちの固定観念を揺さぶります。「これは何を意味しているのか」「なぜ私はこれに惹かれるのか」——そうした問いを通して、私たちは自分自身の感性や価値観を見つめ直し、世界との関わり方を再構築していきます。
そして何より、芸術は「つながり」を生み出します。作家と鑑賞者、過去と現在、個と社会、自己と他者——それらを結びつける見えない糸のように、芸術は私たちを包み込み、共に在ることの意味をそっと教えてくれます。
だからこそ、芸術とは「灯」なのかもしれません。暗がりの中で足元を照らし、迷いの中で方向を示し、時に心を温める。美しさだけでなく、問いと気づき、そしてつながりへと導く、静かで力強い光なのです。

美術画廊 410Gallery
代表
田畑 豊

□プロフィール
幼少期より画家を志し芸術の道を歩み始める。12歳で音楽に転向し、19歳でプロの音楽家として活動を開始。28歳で一般企業に勤務し、店舗設計、経営など、ビジネス分野を経験。36歳で芸術団体に転職。美術館での公募展、画廊の立ち上げ、アートフェアの企画・運営など、多岐にわたる芸術イベントに携わる。
2016年には独自の芸術団体「空間芸術TORAM」を設立。同年、現代アーティストに特化した「410Gallery」を開廊。2019年には株式会社ARTDAGを設立し、2020年には「空間芸術TORAM」を一般社団法 人化。芸術の発展と普及に尽力し続けている。
美術画廊 410Gallery 代表
一般社団法人 空間芸術TORAM 代表理事
株式会社 ARTDAG 代表取締役社長


